パイロットフィッシュ

平凡な日々、時々演劇。

去年のゴールデンウィークに天光寺で修行体験してきた話④

前回の続き。
pilotfish.hateblo.jp
pilotfish.hateblo.jp
pilotfish.hateblo.jp

出会った人々

人それぞれ泊まる日数が違うので日ごとに人が自然と入れ替わります。
1日目は僕を含めて7人で修行を始め、その日に3人帰り、2日目は新たに6人来たので10人で修行を始めて、その日に3人帰り、3日目は新たに20人近く来たので、もう合計何人になったのかわからなくなりました。
3日目は世間一般のゴールデンウィークに入ったからやっぱり多かったです。
家族連れもいたりしてなんか大賑わいな感じでした。
僕は3日目の15時頃にお寺を出たので、3日目から来た人達とはほとんど喋る機会はなかったのですが(修行のメニューも別だったし)、それまでに出会った人達とはそれなりに会話を交わすことができました。
みんな優しくて、おしゃべりが全然苦じゃなかったです。
僕のようにノリで来た人もいれば、自分を変えようと思って来ている人、心に何かを抱えてそうな人、色んな人がいました。
おしゃべりの内容は僕の頭の中に閉まっておきます。

天光寺では毎年4000人以上が修行体験に訪れるそうです。
ひきこもり、自殺願望のある人、倒産の危機に瀕する中小企業の社長、スランプ脱出を図るプロスポーツ選手など、来る人の事情は様々。
きっと誰もが少なからず誰かの助けを求めている、今そんな時代のような気がします。

ちなみに、天光寺では企業向けの研修も行っています。
実は僕の修行体験初日が、大阪に本社を構える某商社の新入社員研修の初日とかぶり、彼らと天光寺に行くまでのバスに乗り合わせました。
20人ぐらいの新入社員達がバスの中でワイワイ騒いでいるのを見ながら、静かに落ち着いて修行をしたかった僕は、正直「ああ、彼らと一緒に修行は嫌だなあ」と思ってました。
まあ結局、新入社員研修と修行体験は全く別メニューで彼らと接することはほとんどなかったのですが。
企業研修は修行体験の比じゃないぐらいハードなメニューだそうです。
僕らは2階で、彼らは3階で修行。
上からは絶えず苦しそうに張り上げた声と地鳴りのような足音が聞こえてました。
彼らと唯一の接点は大広間での食事の時間です。
彼らは大広間に入ってくる時必ず頭を下げて「失礼します!」とはっきりした声で挨拶をし、配膳などは体験修行の人達で行うのですが、彼らは積極的に「何か手伝うことはありませんか?」と尋ねたり、自主的に足りないところを探して動いていました。
ハードな修行で体力的にも精神的にも疲労困憊のはず、それでも礼儀を忘れず、他人のために動くことを厭わない。
こういうところは本当に見習わなければいけないなあと思いました。
僕は自分勝手だから、ね。
お坊さん達も「こんなにしっかりした新入社員は初めて」と褒めていました。

修行体験を終えて

自分自身、劇的に変わったことはありませんww
まあ、そりゃそうですよね。
2日3日修行をしたぐらいでは人はそんなに変わりません。
大切なのは変わることよりも、「経験する」こと。
訪れたことのない場所を訪れ、
出会ったことのない人に出会い、
触れたことのないことに触れてみる。
その積み重ねが人生を豊かにしていくんだと思います。

2泊3日の短い間でしたが、天光寺でたくさんの人々にお世話になりました。
本当にありがとうございました。


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★
記事を読み返しながら、あの頃の記憶がかなり蘇ってきましたw
あの修行体験から1年以上経ちました。
今、見事に世俗にまみれた自分がいます。


また行ってみたいなと思ったり。
もういいやと思ったり。
まあ、そこらへんは僕らしく気の向くままに行動します。
あ、でも滝行はもう一度やってみたいなあ。


修行体験、興味ある方は是非!!
それなりに辛いけど、きっと良い経験になると思います!!
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★


★読者になってくれたらうれしいです★