パイロットフィッシュ

平凡な日々、時々演劇。

阪神淡路大震災から22年

阪神淡路大震災。
あれからもう22年も経つんですね。
当時の僕は高校一年生。
地元兵庫の大して特徴もない学校に通ってました。


記憶。


前日にインフルエンザにかかり、苦しくて明け方まで眠れずにベッドに横たわっていた。
午前5時46分。
揺れたと思ったのも束の間、経験したことのない強い揺れに変わる。
当時、「恐怖の大王」が降りてきて人類を滅ぼすとかいうノストラダムスの大予言がちょっと話題になっていて、僕はその大王が降りてきて、そいつの足踏みがこの大揺れを引き起こしているんだとわけのわからないことを考えた。

揺れが止まらない。
止まる気配がない。
お願い、誰か早く止めてよ。
泣きそうになった。
本棚からたくさんの物が落ちてくる音が聞こえた。

あれ、
もしかしたら死ぬかも。
そう思った瞬間、ものすごい恐怖が襲ってきた。
動けなかった。

永遠に続くかと思った揺れがおさまってすぐ、母が僕の部屋の扉を少し乱暴に開けて、「大丈夫!?」と聞いた。
僕は「うん、大丈夫」と答えた。

朝のテレビでは、無残に崩壊した神戸の街の様子が映っていた。
母が「すごいことが起きたね」と言った。
街ってこんなに脆いものなのかと僕は思った。


幸いにも、僕の住んでいた所は震源地から多少離れていたので、被害は少なくてすみました。
でも、いまだに地震が起きるとあの時の恐怖が蘇ってきて反射的に体が緊張します。


哀しいことに6千人以上の方々が亡くなりました。
あらためてご冥福をお祈りします。